田んぼ学校
4月5月6月7月8月9月10月
苗の生長
  植えた苗がりっぱな稲に育つための、こまかい気配り。
1.苗の分げつ
田植えをしてから約1週間後、植えられた苗は土の中にしっかりと新しい根をはります。
気温や水温が上がってくると、苗は新しい葉を伸ばし始め、その根元からは新しい茎(くき)がつぎつぎと生まれてふえていきます。
これを分(ぶん)げつといいます。
稲がしっかりと根を伸ばして生長できるよう、この時期、農家の人は細かく田んぼの水を調節し、こまめに雑草をぬき、根に酸素をあたえるため、苗と苗の間をたがやして溝をほります。
1株(かぶ)の苗は、6月下旬ごろまで分げつを続け、20本前後まで茎をふやしていきます。

2.田んぼの中ぼし
分げつが終わったころ、いったん田んぼの水をぬいてしまい、1週間ほど土をかわかします。
これを中ぼしといいます。
乾かされた土はひびわれますが、そのひびわれた部分から、土の中にたまった汚れたガスがぬけ、新しい空気が入り、酸素が取り入れられます。
中ぼしが終わった田んぼには、水をふたたびたっぷりあたえます。