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国旗と国歌の基礎知識

国旗「日の丸」の制定

「日の丸」の白地に赤い丸が付された単純明快なデザインは、素直な心(白)と「日出る国」の象徴である太陽(赤)を表現したもので、平和への願いと感謝の気持ちがこめられています。
平安時代末期の源平合戦の頃から、扇や旗のデザインに「日の丸」が登場しています。
さらに、時代が進むと、朱印船などの船印としても使用されていたことから、今日の船籍を示す国旗の役割を果たしていたと考えられます。
そして、船印・国標として定められたのは、幕末にペリーの黒船が来航した直後の安政年間で、これを維新政府も引き継ぎ明治3年(1870)1月27日、「日の丸」を国旗として布告しました。

国歌「君が代」

「君が代」の歌詞の原歌は、今から1100年ほど前に編まれた『古今和歌集』に見られ、それがやがて今日の形となり、全国に広まって多くの人々に親しまれてきました。
この和歌は、尊敬する「君」の長寿を心から祈るもので、思いやりや謙虚さを大切にしてきた日本人の生き方をよく表しています。
国歌「君が代」の「君」は、天皇陛下のことを指し、「君が代」は、天皇さまに象徴される日本国・国民全体を指しています。
そして、さざれ石(小さな石)が大きな岩となり、それに苔が生えるほど末永く、日本の国が平和であり、豊かになってほしいとの願いがこめられています。
また、みなさんが知っているメロディーは、明治13年(1880)宮内省(現在の宮内庁)の楽人が雅楽調の曲を作り、それを当時、海軍省音楽教師として来日中のドイツ人エッケルトが洋楽風に編曲したものです。

日本の祝日に国旗を掲げましょう

日本に限らず、世界各地の祝日は、その土地の文化伝統や歴史に由来した日が多く定められています。「日本の祝日」は次の通りです。各家庭や事業所では祝日のもつ意味などについて考えながら、国旗を掲げてお祝いしましょう。

元日(1月1日)

元旦 (1月1日)年のはじめを祝う。年のはじめに年(歳)神さまを迎え、もてなすことが正月行事の中心です。家庭では門松を立て、しめ縄を張り、鏡餅や御神酒(おみき)を供えておまつりします。宮中では、天皇陛下により「四方拝(しほうはい)」などが行われます。また、元旦には氏神さまをはじめ神社への初詣が行われます。

成人の日(1月第2週)

成人の日(1月第2月曜日)おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。もとは旧暦の小正月にちなんで1月15日でした。古くは、男子の「元服(げんぷく)」や「褌(ふんどし・へこ)祝い」、女子の「成女(せいじょ)式」がこれにあたりました。明治時代には、十分な教育を受けさせて社会の仲間入りをさせようと、20歳をもって成人とすることとなりました。

建国記念の日(2月11日)

建国記念の日(2月11日)建国をしのび、国を愛する心を養う。神武天皇が橿原(かしはら)の宮に即位された日(『日本書紀』)を太陽暦に換算し建国の日と定めました。明治6年に「紀元節(きげんせつ)」として祝日となりましたが、戦後は一旦廃止されました。その後多くの国民の声により、昭和41年にあらためて国民の祝日に加えられました。この日は大日本帝国憲法が発布された日(明治22年)でもあります。

天皇誕生日(2月23日)

天皇誕生日(2月23日)天皇の誕生日を祝う。第126代の天皇として即位された今上陛下のお誕生日であるこの日は、令和元年に祝日として制定されました。皇居では、三権の長や大臣を招いての祝宴や各国大公使を招いての茶会が開かれます。また、一般参賀が行われ、大勢の人々が二重橋を渡って皇居にお祝いに訪れます。

春分の日(3月21日頃)

春分の日(3月21日頃)自然をたたえ、生物をいつくしむ。毎年2月に国立天文台が翌年の「春分日」(暦要項)を公表して決まります。この日の前後3日をあわせて「彼岸」といい、家々で祖先をおまつりして、墓参りをし、家庭では「ぼたもち」をいただきます。宮中では、歴代の天皇・皇后・皇族のみたまをまつる「春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)」が行われます。

昭和の日(4月29日)

昭和の日(4月29日)激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。昭和天皇のお誕生日は、平成元年に「みどりの日」として祝日となりましたが、その趣旨は昭和の時代を顧るにはほど遠いものでした。そのため、多くの国民の要望をうけて、「昭和の日」に改正されました。昭和天皇とともにあった時代をあらためて見つめ直してみましょう。

憲法記念日(5月3日)

憲法記念日(5月3日)日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。占領軍のもと、わずか1週間あまりでつくられた憲法は、国際法上も問題があり、日本が独立を回復してからも一度も改正されることなく現在に至っています。近年、現行憲法は現実の国際社会や国民生活にそぐわない点が多く指摘され、国会でも活発に論議がなされています。あらためて日本にふさわしい憲法について考えてみましょう。

みどりの日(5月4日)

みどりの日(5月4日)自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。昭和61年に「国民の休日」の名称で定められましたが、平成19年からは「みどりの日」としてその意義が明確になります。日本の国土は約70%を山地に囲まれています。自然がもたらしてくれる恩恵に感謝しつつ、私たちが直面している環境問題や自然保護・世界の緑化について考えてみましょう。

こどもの日(5月5日)

こどもの日(5月5日)こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。「端午(たんご)の節供(せっく)」とも言われ、5月5日に蓬(よもぎ)などの薬草や菖蒲などで厄払いをしたことに由来します。武士の時代には「菖蒲」と「尚武」をかけて武を尊ぶ節目として祝うようになり、江戸時代には男の子の成長と立身出世を願う行事として定着しました。「鯉のぼり」や「甲冑」を飾り、柏餅やちまきをいただき、菖蒲湯を楽しむなどしてお祝いしましょう。

海の日(7月第3月曜日)

海の日(7月第3月曜日)海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。明治天皇の東北・北海道巡幸(じゅんこう)の際、横浜港にご安着された7月20日を「海の記念日」として定めたことに由来します。平成7年の阪神淡路大震災では空路陸路が麻痺するなかで海上交通が大きな威力を発揮しました。私たちの生活や産業、外国との接点として大きな役割を果たしてくれる海に感謝しつつ、地球規模での海洋汚染防止などについて考えるきっかけにしましょう。

山の日(8月11日)

山の日(8月11日)山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。平成28年より新たに加わった祝日です。国土の約70%を山地が占める我が国において、日本人は古くから山に畏敬の念を抱き、森林の恵みに感謝し、自然とともに生きてきました。田畑から海まで潤す山の恵みに思いをいたすとともに、美しく豊かな自然を守り伝えていく方法を考えるきっかけにしましょう。

敬老の日(9月第3月曜日)

敬老の日(9月第3月曜日)多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。聖徳太子が身寄りのない病人や独人きりの老人たちの救済施設である悲田院(ひでんいん)を設立した日と伝えられています。日本では古くから年配者に対する尊敬と感謝の気持ちを強く持って、お年寄りをいたわってきました。他の国ではあまり見られないお祝いの日です。日本は世界一の長寿国。あらためて「老人を敬愛する心」の重要性について考えてみましょう。

秋分の日(9月23日頃)

秋分の日(9月23日頃)祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。国立天文台が毎年公表する「秋分日」によって決まり、「春分日」同様、この日の前後3日間をあわせて彼岸といいます。この間にはお墓参りをし、祖先をおまつりしましょう。“暑さ寒さも彼岸まで”というように、この日を境に季節は秋へと移ろいを見せます。宮中では「秋季皇霊祭」が行われます。

体育の日(10月第2月曜日)

スポーツの日(10月第2月曜日)スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。昭和39年10月10日に東京オリンピック開会式が行われたことを記念して定められました。東京オリンピックは、戦後の日本の復興を象徴する国をあげての一大行事でした。また、この日が選ばれたのは、観測史上、晴れる可能性が高い日だったためです。近年、子どもたちの体力低下が問題となっています。スポーツなどで体を動かし、健康な心身を養いましょう。

文化の日(11月3日)

文化の日(11月3日)自由と平和を愛し、文化をすすめる。明治天皇のお誕生日であるこの日は、昭和2年に「明治節」として祝日と定められ、国民に親しまれてきました。昭和23年には、近代文化が目覚ましい発展を遂げた明治の時代を念頭に、「文化の日」としてあらためて定められました。また、日本国憲法が公布された日(昭和21年)でもあります。現在では、皇居において文化勲章の授与式が行われます。

勤労感謝の日(11月23日)

勤労感謝の日(11月23日)勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。この日、宮中では天皇陛下が天照大御神(あまてらすおおみかみ)をはじめ神々に新穀をお供えし、御自身もお召し上がりになる「新嘗祭(にいなめさい)」が行われます。これにあわせて全国の神社では新穀の収穫を感謝するおまつりが行われます。現在、日本の食料自給率は約40%で、食料のほとんどを輸入に頼っています。あらためて食の恵みについて考えてみましょう。

「国旗」の掲げ方

(1) 国旗が旗竿(ポール)の最先端まで接するように掲げます。
(2) 国旗はおよそ日の出から日没まで掲げます。雨天のときは掲げません。
(3) 国旗の掲揚や降納のときは、起立、黙礼あるいは脱帽するなどして敬意を表します。

門前に1本掲げるときは、家の外から見て左に掲げます。
※弔意を表すときは、球を黒い布で包み、旗を竿頭より少し下げます。

2本交差して掲げるときは、外からみて左のほうが前に出るようにします。


高い建物やバルコニーなどから垂らして掲げるときは、旗竿(ポール)を水平または斜めにして出し、旗の端が地面や建物の壁に触れないようにします。

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