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事業報告

鎮守の森みんなの鎮守の森補植作業(五十鈴神社)

平成28年8月4日、宮城県石巻市雄勝の五十鈴神社にて、タブの木など5種約200本を山形県の子供達と共に補植を行いました。

五十鈴神社では平成26年7月に植樹祭を行い、約3,300本の苗を植樹しましたが、野生の鹿の食害により多くの苗が被害を受け枯れてしまいました。住宅がなくなり、人が住まなくなったことで、それまで現れなかった地域にも鹿が出没し、五十鈴神社以外の地域でも食害の被害が多発しています。

植栽地の回復のため、当財団では昨年より鹿用の防護ネットを設置し、補植を行うなどの対策をしています。
今年は山形県の子供達約20人が神社を訪れ、補植作業を体験しました。

参加者の正式参拝の後、補植にあたり、当財団事務局長の佐久間が平成26年に行った植樹祭の様子、植樹をしてから鹿の食害による被害の状況などをパネルで説明し、また防護ネット設置後、植栽地に入ろうとしてネットに引っかかったまま息絶えたと思われる子鹿の骨などを見せ、自然との共生について説明しました。
続いて五十鈴神社宮司千葉氏が平成23年3月11日に起こった東日本大震災の様子や当時の被害状況を説明しました。震災前は神社の周りには多くの家があり、住民が住んでいましたが、津波によりほぼ全ての家屋が流されてしまったこと、また、嵩上げ対象の地域に指定されたことで現在1軒だけ残っている家も取り壊さなければならないことなどを話し、未だ復興途中であるということを子供達に印象づけました。
次に、NPO法人地球の緑を育てる会の須藤氏が植樹の方法や、注意点等を説明しました。

その後、子供達は実際に植栽地に入り植樹作業を行いました。炎天下の中、硬い土を掘り返しての作業でしたが、子供達は疲れた様子も見せず懸命に植樹を行っていました。
短い休憩の後、スタッフと共に数人の子供達が藁かけ作業と縄かけ作業を行い、補植作業は賑やかに終了しました。


~参加した子供達の感想文より~

五十鈴神社での植樹を通して改めて震災での被害の大きさと5年間の復興の進み具合を実感できました。津波が来たところに行ったのは初めてでしたが、復興の人々の強い力を感じられました。日本人としてこれからも復興に向けてできることをしていきたいです。(12歳)

五十鈴神社は自分が思っていたよりも震災がひどく、家も森も全部なくなっていてびっくりした。木は元気に大きくなってほしい。(13歳)

初めて植樹活動に参加しました。土を掘ったりするのは大変でしたが、自分たちが植えた木が、数十年後、数百年後に立派な森になっていると考えると、とても貴重な経験ができたなと思います。(14歳)

今日はみんなと一緒に五十鈴神社参拝や植樹をしました。震災の時のお話を聞けて、自分が今生活しているこの世の中は、ずっと続くかどうかわからないということと、どう行動し、どう生きれば良いかを学べました。また自然の大切さを知ることができました。(13歳)

第9回「みんなの鎮守の森植樹祭」-五十鈴神社-





事業報告書

日時 平成28年8月4日(日)13時00分 ~ 15時30分
場所 五十鈴神社(宮城県石巻市雄勝町分浜字分浜238)
植樹本数・参加者数 植樹本数 200本
参加者数 40名
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