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上皇・上皇后両陛下のご成婚60年を記念して、平成31年に出版された書籍『天皇・皇后両陛下ご成婚60年記念 宮中 季節のお料理』は、宮内庁の監修により、『皇室』編集部が編集を担当、宮中に伝わる四季折々のお料理や各種宮中行事に供されるお料理を初公開した画期的な一冊です。本書に掲載された、宮内庁大膳課(だいぜんか)による、王朝時代を彷彿させる古式ゆかしい儀式料理や、季節感あふれる美しい節句料理など、貴重な写真のなかからダイジェストで紹介していきます。
書籍については→https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594081775
7月7日頃 ご夕餐 御所にて
七夕の節句|節句料理

7月7日、両陛下は御所のお和室に七夕飾りをしつらえてお祝いをされ、ご夕餐をとられます。ご夕餐には、数種類のお料理を曲げ輪っぱに盛り込んだお料理のほか、五色素麺(そうめん)などが出されます。
この日、中庭には御所の職員がそれぞれの願いを書き付けた短冊や色紙が吊された笹が飾られます。笹は3本あり、御所に勤める男子職員と女子職員、皇宮警察職員がそれぞれ飾りつけたものです。
中庭の渡り廊下の中ほどにある腰掛けには、夕涼みのための茣蓙(ござ)や座布団などが用意され、ご夕餐後には両陛下の思し召しで、侍従と女官、侍医が陪席して卓上の七夕料理を楽しみながらひとときをお過ごしになります。

御所のお和室にしつらえられる七夕飾りは、五色の絹布の上に同色の絹糸、水を張って梶の葉を浮かべた耳盥(みみだらい)、一弦琴(いちげんきん)です。糸と布は、紅葉山御養蚕所で皇后陛下がお育てになった蚕から採れた糸を染めたもの。梶の葉は吹上御苑(ふきあげぎょえん)で採れたものです。

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