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皇室と動物ーその2 犬をめぐる物語 Part2

『皇室』バックナンバーより 第23回
令和8年8月7日
第22回に引き続き、皇室と動物とのかかわりについて紹介する。
(98号より)

常陸宮(ひたちのみや)妃殿下と高円宮(たかまどのみや)家の連携プレー
 常陸宮妃殿下のおそばには常に愛犬がいる。金婚式など常陸宮・同妃両殿下の特別な記念日などの折に宮内庁から発表される写真でも愛犬とご一緒である。殿下の古希を祝して平成17年11月25日に宮邸で撮影された写真でも、ピスコとナンシーという親子のミニチュアロングヘアー・ダックスフントをそれぞれ膝に抱かれていた。かつてはココやリサ、ポニータと名付けられた犬も可愛がられていた。



 妃殿下は(公社)日本動物福祉協会の名誉総裁として動物福祉にも尽力されている。同会主催の「動物愛護の作文コンテスト」の表彰式にも臨席されており、令和4年11月20 日に3年ぶりに開催された式典で、受賞者の児童・生徒らに笑顔で賞状を手渡された。また、これまでに動物を主人公とした童話や絵本5冊を翻訳されており、印税は動物福祉のために全額寄付されている。
 平成7年、阪神・淡路大震災が起きた際には、常陸宮殿下とご一緒に、神戸市に設置された動物救護センターを訪問された。
 このご訪問には後日談がある。常陸宮・同妃両殿下から60匹のペットが飼い主を求めていることを聞かれた高円宮家は、救護センターから1匹の犬を引き取り、ドフィーと名付けて天寿を全うするまで可愛がられたのである。妃殿下の動物愛は常陸宮家と高円宮家の見事な連携プレーを生み出したのである。



寬仁(ともひと)親王妃殿下とマフ
 老犬を悼(いた)む思ひが友からの賜(た)びし子犬の声(こゑ)に救はる
このお歌は令和5年の歌会始(お題は「友」)で寛仁親王妃殿下が詠まれたものである。宮内庁の解説によれば、昨年、長年にわたって可愛がられた愛犬が天寿を全うし、妃殿下は深い悲しみの日々を過ごされていた。
 そうした折、友人方の配慮によって生まれたばかりの子犬と出会うことができ、「モモ」と命名された。この歌は、モモの元気な声によって、愛犬を悼む思いが少しずつ良い思い出に変わりつつあるご心境を詠まれたものという。
 天国に旅立った愛犬は「マフ」といった。妃殿下はマフをことのほか慈しんでおり、折に触れて写真を撮られていた。平成の御代(みよ)でま、宮内庁職員やその家族が絵や写真、書、工作などを出展する宮内庁職員組合文化祭美術展が毎年恒例で開催されており、皇室の方々も作品を寄せられていたが、妃殿下は祭美術展にもマフの可愛い写真を出展し、上の記事でもわかるように、その写真にぴったりのユーモラスなタイトルをつけられていた。
 
『皇室』98号では、詳しい内容と豊富な写真をお楽しみいただけます
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