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上皇・上皇后両陛下のご成婚60年を記念して、平成31年に出版された書籍『天皇・皇后両陛下ご成婚60年記念 宮中 季節のお料理』は、宮内庁の監修により、『皇室』編集部が編集を担当、宮中に伝わる四季折々のお料理や各種宮中行事に供されるお料理を初公開した画期的な一冊です。本書に掲載された、宮内庁大膳課(だいぜんか)による、王朝時代を彷彿させる古式ゆかしい儀式料理や、季節感あふれる美しい節句料理など、貴重な写真のなかからダイジェストで紹介していきます。
書籍については→https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594081775
4月終わり~5月初め頃 紅葉山御養蚕所にて
御養蚕始の儀|繭団子(まゆだんご)

皇后陛下は毎年、皇居内の紅葉山御養蚕所(もみじやまごようさんじょ)でご養蚕に取り組まれます。「御養蚕始(ごようさんはじめ)の儀」は、ご養蚕を始めるにあたり毎年行われる、その年の豊作を祈る儀式。4月の終わりか、5月初めに行われます。
この儀式のお供えのひとつが繭団子です。御養蚕所で皇后陛下がお育てになっている日本在来種の「小石丸(こいしまる)」という蚕の繭をかたどったもので、この繭は中央がくびれたピーナッツ形をしているのが特徴です。
繭団子は、天皇陛下が皇居内の水田で栽培された御親裁米(ごしんさいまい)を用いて作られます。三宝(さんぼう)に和紙を敷いた上に、繭団子をきれいに積み上げてお供えします。その日のお召上がり用には、繭団子に黄粉(きなこ)が添えられます。

前回はこちら→https://www.nihonbunka.or.jp/column/koushitsu/detail/100795