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上皇・上皇后両陛下のご成婚60年を記念して、平成31年に出版された書籍『天皇・皇后両陛下ご成婚60年記念 宮中 季節のお料理』は、宮内庁の監修により、『皇室』編集部が編集を担当、宮中に伝わる四季折々のお料理や各種宮中行事に供されるお料理を初公開した画期的な一冊です。本書に掲載された、宮内庁大膳課(だいぜんか)による、王朝時代を彷彿させる古式ゆかしい儀式料理や、季節感あふれる美しい節句料理など、貴重な写真のなかからダイジェストで紹介していきます。
書籍については→https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594081775
5月5日 ご夕餐 御所・お和室にて
端午の節句|節句料理

国民の祝日「こどもの日」の5月5日は「端午の節句」です。この日、両陛下は御所のお和室に節句にちなんだ飾りものやお供えものをしつらえて、お祝いをされ、ご夕餐をとられます。
ご夕餐には、数種類のお料理を曲げ輪っぱに盛り込んだお料理の他、御飯もので散らし寿司などが出されます。献立は毎年異なります。

写真のお和室の端午の節句のしつらいでは、床の間に兜(かぶと)に菖蒲の図柄の軸が掛けられ、菖蒲の葉と蓬(よもぎ)、めでたい鯛引の御台(おだい)人形と紅白梅鶴亀の御台人形が飾られています。御台人形は、木製の台の上に御所人形や草花・動物などの作り物をのせ、能の舞台や吉祥物などを表現した人形のこと。お飾りになる人形や軸は、年によって変わります。
その前に並ぶ3つの三宝(さんぼう)には、粽(ちまき)と柏餅が飾られます。右の三宝には柏餅餡、左の三宝には柏餅味噌餡、中央の三宝には葛羊羹(くずようかん)粽(右)、外郎(ういろう)粽(中)、水仙粽(左)をお供えします。こられはすべて大膳課でつくられます。

前回はこちら→https://www.nihonbunka.or.jp/column/koushitsu/detail/100796