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令和8年1月14日、皇居・宮殿「松の間」において新春恒例の宮中行事「歌会始の儀」が執り行われました。
本年のお題は「明」で、1万4000首を超える応募から選ばれた10人の歌が天皇・皇后両陛下はじめ皇族方の前で詠みあげられました。
両陛下、皇族方のお歌のいくつかを紹介します。
陛下のお歌は「天空にかがやく明星眺めつつ新たなる年の平安祈る」。陛下は、毎年元日の早朝、「歳旦祭(さいたんさい)」に臨まれますが、その際にご覧になった美しい金星の情景と、歳旦祭で国家や国民の平安を祈った思いを詠まれました。

皇后陛下は、昨年日本で初めて開催されたデフリンピックの選手たちと手話で直接交流できた喜びお振り返りに。「メダル掛け笑顔明るき選手らに手話で伝へる祝ひのことば」と歌にされました。
秋篠宮殿下は「天空にかがやく明星眺めつつ新たなる年の平安祈る」と、タイのアンルーナイ野生動物保護区を赤色野鶏の調査のために訪れた時の思い出を詠まれました。

秋篠宮妃殿下のお歌は「雨降れば部屋で工作紙芝居『あそびのひろば』は明るい広場」。秋篠宮妃殿下は、東日本大震災で被災した福島の子供たちの心のケアをサポートする活動に携わってこられました。このお歌は、昨年の秋に福島県相馬市で行われた活動に参加された時のことを詠まれたものです。

皇族の代表として詠まれた愛子内親王殿下のお歌は、昨年、初めての外国公式ご訪問として訪れたラオスでの思い出がテーマ。現地の学生が日本語や日本文化を学ぶ様子を思い返し、「日本語を学ぶラオスの子どもらの明るき声は教室に満つ」と詠まれました。

今回が初めてのご出席となった悠仁親王殿下のお歌のテーマは、ご研究の対象でもあるトンボ。夏の夕暮れ時に赤坂御用地でトンボを観察した折りのことを「薄明かり黄昏とんぼは橋のうへ青くつきりと俊敏に飛ぶ」と詠まれました。