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上皇・上皇后両陛下のご成婚60年を記念して、平成31年に出版された書籍『天皇・皇后両陛下ご成婚60年記念 宮中 季節のお料理』は、宮内庁の監修により、『皇室』編集部が編集を担当、宮中に伝わる四季折々のお料理や各種宮中行事に供されるお料理を初公開した画期的な一冊です。本書に掲載された、宮内庁大膳課(だいぜんか)による、王朝時代を彷彿させる古式ゆかしい儀式料理や、季節感あふれる美しい節句料理など、貴重な写真のなかからダイジェストで紹介していきます。
書籍については→https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594081775
7月20日 ご昼餐前 御所にて
土用の入り|黒餡餅(くろあんもち)

二十四節気のひとつ「立秋」は例年8月7日前後で、暑さの盛りにあたります。夏の「土用」は立秋直前のおよそ18日間を指し、その最初の日である「土用の入り」は例年7月20日前後となります。
この日には、本格的な暑さが到来する前の暑気よけとして、ご昼餐の前に両陛下に「黒餡餅」と「小豆・にんにく入り煮冷水」が出されます。これは、1月5日頃の「寒の入り」のときと同様のものです。
両陛下はお食事の前に、猪口に入った小豆とにんにくのみじん切りを汁茶碗にお入れになり、そこへ水を注いで飲む所作をされます。
前回はこちら→https://www.nihonbunka.or.jp/column/koushitsu/detail/100801